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特権意識

 自分は他の多くの人とは違うと思うこと...そういうのを特権意識って言うんですよね。仕事関係で様々な場面において、関係者だからという理由で優遇されることが多々あります。しかしそれは、その場に居合わせる他の人から見れば羨ましいと思う一方で妬みの感情も同時に持ち合わせていると思いませんか。
 コンサート会場においての業界関係者。実にうざったい存在です。普通は前売りチケットを苦労して入手して、当日は長蛇の列を並んで入場してパンフレットも自前で購入して...なんて、何から何まで自分の労力を費やしているのに、いきなり当日、空いている関係者入口でチケットを手にして、場合によってはパンフレットなども無料で貰い、また関係者パスなどももらった上で楽屋へも出入り自由...ファンなら素直に憧れますよね。それをひけらかされれば嫌味としか取れませんよ、絶対に。しかもご丁寧にセットリストまで見せられては、たまったもんじゃない。関係者は堂々と一般客の前に出てこないでください。一般客の前にいる時は、一般客に紛れていてください。コンサートなど多くの観客を集める興行は、一人や二人観客が増えても、かかる費用は変わりません。つまり関係者の鑑賞をも含むコンサート全体の費用はチケットを有料で購入した人が支出したお金で賄われているのです。関係者が無料で見れるのは、一般の来場者のおかげだということを、きちっと認識してほしいものです。例えば仕事でその場にいるのなら、無駄話していないで、ちゃんと仕事しててください。一般客の中で知り合いと出くわしたら百年目。自分に与えられた権利を分け合うくらいの寛大さを持ち合わせてください。了見の狭い関係者の方は、例え知り合いでも一般客の前ではこそこそしていてください。好きなアーティストの公演を見に行って、「じゃあこれから楽屋行くから...」だなんて、関係者の特権をひけらかされて別れられたら、羨ましいなんて感情を通り越して恨みを抱きかねませんから。
(2001/08/25)