【スポーツ】オリンビックへのプロ選手の派遣について。 今年開催されるシドニー・オリンピックに派遣される野球の出場選手選考にあたって、昨年からプロ側のスタンスが相変わらずもめている。(あくまで私の目からみて)特に目に余るのは読売ジャイアンツの渡辺オーナーの発言です。アマ側の強い要請を受けて古田捕手の派遣を受け入れているヤクルトに対して「あの球団はペナントレースの優勝を諦めた...」などと、一体どんな考え方をすればそんなことが言えるのでしょうか。 確かにオリンピック開催の時期はペナントレースにとっても重要な時期だけれど、その時期、どんなにペナントレースが盛り上がっていようとも、ほとんどのスポーツ好きはオリンピックに関心が向くのは否定できません。そんな注目の中でジャイアンツの選手が一人も参加していないチームが戦う...それがどれだけジャイアンツのイメージダウンにつながるのか分からないのでしょうか。日本のプロ野球機構に加盟してペナントを争っている以上、そのコミッショナーが協力体制を表明しているにもかかわらず、それに従えないのなら機構から脱退すべきです。 特に今年のジャイアンツは過去最高の戦力との前評判が高いチームです。オーナーとしても絶対に優勝しなければならないとの強い意思をもってペナントに望んでいるのは分かります。しかし、球界の盟主を自認するのであれば、日本のプロ野球、いやそれ以前に日本の野球界を本当の意味で引っ張って行く...そんな気概がほしいです。表現は変かもしれませんがオリンピック期間中、その選手が故障で戦列を離脱しているとでも考えれば、何てこと無いはずです。誰も松井や工藤を出せなどとは言っていません。高橋、上原、二岡などの若手主力の派遣を容認するくらいの余裕は今年のジャイアンツの戦力からすれば何てこと無いはずです。大巨人の大オーナーとして、高所大所に立った分別のある発言を期待します。 (2000/02/05) |