Back




【社会】 絶対に何かが起こっている関東平野の地下。

 伊豆七島での群発地震に続いて18日に遂に三宅島の雄山が大きな噴煙を上げました。地下のマグマの活動が活発になっているとともに、もともと太平洋プレートが沈み込む場所ということで、その歪みの解消のための大地震の発生の可能性が言われ続けている場所だけに、単に「ああ、火山が活動しているのね」なんて眺めているだけでは済みません。プレートの活動とマグマ活動が何かしら連動しているとの想像は誰にだってつきます。しかしそれについて気象庁は何も発表しません。

 今回の火山噴火にあたっては予知連絡会の会長である東大教授に至っては「規模がかなり大きく勢いがあり、マグマが直接的に関与したマグマ水蒸気爆発の可能性もある。今後の見通しにもかかわるので、時間を取ってじっくり検討したい」なんて、まるで役所の人間のような発言をしている始末。様子を見ている間にも被害に遭っている人はいて、現実に全ての活動がマヒしている現実をどうとらえているのでしょうか。とうとう我慢できずに離島する人もでて、それが当然でしょう。とにもかくにも行政の対応が遅い!。地元三宅村だけの問題では無いはずです。火山噴火に地元の市町村が中心に対応する...滑稽な光景ではありませんか。行政の最高府たる政府がいち早く対応すべき国家的な事件じゃないですか。火山対応って、市町村のレベルを超える事態だって誰もが分かりますよね。国の機関は「注意深く見守る...」、ようは今は何もしないというのですね。予知連の報告を受けた政府の対応が報道されないのもおかしな話ですが...。

 こんな政府には、予知ないしは危険回避のための施策は期待する方が無理ですか?。今確実に関東平野の地下の地盤に強烈なストレスがかかているはずです。数日前の朝方...いきなり痙攣のような細かな揺れとともに都内で震度3程度の地震がありました。「あぁ、伊豆諸島の火山の影響かなと思ってTVを付けたら驚きました。震源地は何と23区内!」。いわゆる直下型の地震だったんです。この程度の揺れで済んで良かったものの、23区の真下が震源地となる地震も起きるのだということを改めて実感しました。

 いたずらに危機感を煽るつもりは更々ありません。ただ何が起こっているのか、その観測結果は知らせてほしいです。そして運悪く直下型の地震に見舞われたらどう対応するのか...早急にその指針を提示してほしいです。時間はありません。それは今起こるかもしれないのですから。
(2000/08/20)




Back