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【社会】監察制度を全ての公的機関に

 新潟県警へ特別監察に訪れた担当官が、監察行動を放棄しいて飲食・マージャンに興じていたという、警察幹部に言わせなくとも「言語道断な出来事」が起きてしまいました。今後の再発防止策を語っていたTVのニュース番組で「選挙人名簿から無作為に選出された監査委員会を設置して、その責を逸脱する行為を徹底的に弾劾する」という案が提起されていました。まさに止まるところを知らない不祥事の連続に、もう自浄作用は期待できない...当然の方策かと思います。
 しかし、この監察制度は、実は全ての官庁・公共団体に対しても設置すべきだと思います。一般市民から拠出される税金で生活している方々は、全ての納税者からチェックされるべき...こんなことを考えたことがあるのでしょうか。
 最近、公的機関の怠慢による悲しい出来事が頻発しています。神奈川、新潟の警察不祥事、今回の少女監禁事件では相談を受けた保健所でも配慮が足りなかったと追求されても仕方無いでしょう。さらに仙台で児童手当の支給遅れによる少女凍死事件など...。仙台の担当者の談話で「そこまで生活に困窮しているとは思わなかった...」。悲しすぎます。「そこまでとは思わなかった...」あなたがちゃんとしなかったために人が死んだという事態の重要さをまるで認識していないコメントです。
 全ての公的機関において、外部からの監察制度を早期に取り入れないと、こんな悲劇はまだまだ起こります。何が悪い誰が悪いではありません。あななたちが悪いのです。相手が何を望んでいるかを考えずに自分達の都合を優先する行動は、一般社会では通用しません。
 究極のサービス業としての公務員の使命を、もう一度肝に銘じてほしいものです。
(2000/02/29)


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