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【スポーツ】大相撲は大キライ。

 とっても唐突ですが、私は大相撲がキライだと改めて思いました。
 相撲は嫌いではありません(決して自分でやろうとは思いませんが...笑)。日曜日の夕方にNHKの中継を見ながらボーっとしている時、何とも言えないくつろいだ気持ちになります。立会いの間合いでの駈け引きから始まり、ぶつかり一番、大男同志の組み合いはシンプルかつ男の本能を揺さぶるものがあります。しかし、しかし...大相撲のあの取り組み後のインタビューで見せる力士の表情って、一体何なんだろうか。あの無表情・無感動な受け答えは絶対に許せません。あのスタイルを強要している協会の姿勢は、プロ・スポーツを司る組織としてあるべき姿では無いと考えます。
 少なくとも私がプロスポーツに求めているものは、決して自分では実現できない技の披露と、達人同志ならではの駈け引きであり、競技の成り行きです。少なくとも金額の大小はあれ料金を徴収して見せるスポーツでは、勝った時の勝利者の表情は、「やったぁ!!」というものでなければなりません。勝ったのに無表情で「皆さんのおかげです」何て言っている姿は絶対に嘘です。日本人ならではの奥ゆかしさとか慎ましさを相撲道は求めなくてはならないなどと主張している協会や審議会こそ、厚かましいことこの上ないと思います。
 横綱の若乃花や最近の若手力士が時折見せるはにかみや、外国人力士が表現する素直な感情表現はとても好感が持てます。勝ったら嬉しい。負けたら悔しい。この気持ちが本音であり人間の感情として、とても自然なはずです。負けた相手に対しての思いやりなどという美徳をふりかざし、勝負の本質を見失わせる姿勢は、百害有って一利無し。何を見せたくてお金を取っているのか理解できません。勝負に勝った時、戦った相手に対して「ざまぁ見ろ」という態度は絶対に許せません。(そんな態度が見てとれたので、元中日ドラゴンズの郭投手は大嫌いでした)。しかし勝った自分に素直に喜んではいけないというのは、どう考えても理解できません。
 日本人として国技たる相撲に対しての理屈無しでの親近感を抱く自分は否定しませんが、あのどうしようにもない勝力士のインタビューは、何とかしてほしいものです。
(1999/11/03)



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