【ちょっと特別なお知らせ 続報


以前からお知らせしていたたように、私の友人がアメリカで脳死肝移植を行うことになりました。
今日、彼を支援する事務局の方からメールを頂戴して、日本時間の29日午前9時過ぎに、無事
移植手術を終えたとのことです。今のところ経過は良好で、一両日中にも集中治療室を出ること
ができる見込みとのことです。今後の経過については彼を支援するホームページで随時報告が
なされることと思いますが、一先ずホッとしたという感じです。

このお知らせを掲載して、様々な反応をいただきました。中には「募金するには...」と温かい言葉を
いただいたこともありました。私がこの内容をアップしたのは募金の協力をお願いするつもりは
ありませんでした。普段の私達の日常とは違うところでは、こうしたいわば極限の生への闘いが
あるということ、さらにはそんな闘いを支えようとする人達がいるということ、それを知ってほしかった
のです。
偶然にも某有名ベーシストが同じく肝臓移植手術を受けるべく資金の支援を求めるという趣旨での
募金活動が行われていました。今年の夏に見に行ったコンサートの中でも、そうした趣旨での募金
が行われていました。.....が、そこに私財を入れている人達の思いと裏腹に、実際の手術のことや
資金の報告などが、ほとんど分からないままに「ご協力を...」というメッセージだけが飛び交っていた
ことに、正直、「????」な気持ちがしました。決して悪いことをしているとは思いませんが、すごく
中途半端で、人としての最も神聖な部分の安売りのような気がしてなりませんでした。
結果として、その某氏の手術が終わったということだけは何とか知ることができましたが、募金協力の
バナーを貼っているページのほとんどでは、そんな途中経過の一切も載せられていないのは、
どういうことなのでしょうか。私には理解不能です。

例えば宗教活動のほとんどは、敬虔かつ純粋な宗教心から行われているにもかかわらず、そんな
心を踏みにじるような悪徳宗教商法が行われているのも事実です。募金活動が全てそうだとは言い
ませんが、難民救済を呼びかけてその実は政治団体の活動資金となっている例もあります。そんな
人達の活動とは違うのだということ、本当の意味で一つの命を救うために、多くの人が活動している....
人間ってそんなに捨てたものじゃないよね...ということを、私は言いたかったのだと思います。

とにもかくにも、生への闘いの幕は開きました。これからが本当は大変なのだと思います。手術を
成功させた医師団の方々の労を労うとともに、ドナーとして臓器を提供してくれた方の冥福を祈り、
そしてなによりも生きる闘いをしている友人に最大限のエールを送りつつ、私達は日々の日常を
過ごしていきたいと思います。
有形無形のご支援をいただいた、このページをご覧いただけた方々に感謝いたします。
まずはご報告まで。
(2002/09/29)



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【以前からお知らせしていた内容】
※2002/08/17 一部の文章を加筆・修正しました。

私の高校時代の同級生で牧師をしている友人が、アメリカで脳死肝移植を行うこととなりました。
海外での移植手術には多額の費用が必要で、彼が奉じている教会関係の方々が中心となって
資金援助を目的とした支援する会ができました。
おかげさまで多くの方々の支援を受けて、当初目標としてた額を上回る資金が集まり、
彼は渡米して現地での検査の結果、移植手術にむけた準備に無事入ることができました。
まさに現在、実際の手術までのカウントダウンという段階です。

支援する会の事務局の方々は、実に真摯に、実に誠実に事を見つめながら活動されています。
私自身は普段の生活の中で感じることの少ない、俄かヒューマニズムが芽生えて戸惑いを隠せません。
こうした活動に対してどのような支援ができるのか、また何をすべきなのか...。

歌詞の意味も知らずにCCMを好んで聴いている私ですが(^^;;;)、天地天命に誓って無宗教な私です。
それでも、そんな宗教観とは別として、人が生きること、命とは何か、そんなことを考えることは
とても大切なことだと思います。

実は、かつてほんの数時間しかお会いしていませんが、私が心から尊敬できるなと感じた方が
奇しくも8月15日に他界されました。
その一方で、遠いダラスの地では、生への精一杯の闘いが始まろうとしています。

支援する会の活動を紹介しているホームページが開設されています。
少なくとも、こうした活動があるということをを知ってもらうことに何か意味があるように思い、
このようなメッセージをアップしました。
何かを感じていただけた方、そんな生への営みを記すページをご覧いただければ幸いです。

■加藤望牧師を支える会ホームページ
http://www9.ocn.ne.jp/~nkisyoku/



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